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色無地のお誂え

 いま色無地がアツい!
 色無地というとどんなイメージをお持ちでしょ うか?柄が付いていないので地味?あまり面白い、 楽しいとは思わない?着物のTPOでいうと、どの 位置なのかわからない?逆に、色無地は持ってい ない?色無地は好きだけど、好きな色が見つから らない?人によって色んなイメージやご意見が あると思います。
色無地はTPOで言うところのジョーカーのような 存在です。その理由は三つあります。
 そのⅠ.】柄がないシンプルな着物なので、季節 をあまり気にしなくてもいい。(冬用・夏用の区別 はあります)
 その2. 】おしゃれにも、フォーマルにも着こ なしが簡単にできる。(ポイントは「帯」です)
 その3. 】地味すぎたり、派手すぎたりという 心配があまりない。(周りの方との比較で「中庸」 的な立ち位置です) 念のため、色無地にもグレードが存在します。 それは、値段の高い低いではありません。

無地の着物でもグレードが変わる

ポイントは紋の数にあります。紋のタイプによっ て次の四つのカテゴリに分けることができます。
1.)紋が入っていない色無地
2.)背に一つ紋が入っている色無地(一つ紋付)
3.)背に一つと両袖に一つずつ紋が入っている
三つ紋の色無地(三つ紋付)
4.)背に一つと両袖に一つずつ、そして両胸に一つ ずつ入っている五つ紋の無地(五つ紋付)
1.)紋なしの色無地に対して、4.)のように紋の数 が多いほど礼装用に着物がグレードアップします。 それによって、合わせる帯が変わってきます。 礼装用には礼装用の帯、紋が入っていない色無地 のように、おしゃれにも礼装用にも着れる場合に は半巾帯から名古屋帯、袋帯、礼装用の帯と合わ せることができます。最近では三つ紋の色無地は 見かけることが少なくなりましたが、五つ紋の色 無地(広い意味で)は見かけることができます。 それは、男性の紋付袴の着物や、冠婚葬祭の時に 見かける装いです。五つ紋の着物は礼装で言うと ところの最高位のものになるので、特別な日に しか見ることができません。

その意味では、 紋が入ってない色無地と、紋が入っている色無地 とでは、紋が入っている方がよりフォーマルにな り、紋が入っている色無地だと、紋の数が多い方 がよりフォーマルになります。複数お持ちの方は、 「その場面」によって相応しい方を使い分けて 頂くことができますよ。

定番の10色

 呉服屋さんで色無地をお探しの場合、 既に染まっているものをご覧になる機会が多いと思います。 よくあるのは10色のうちどれか好きな色の反物 を選ぶタイプ。既製品なので、人気色が多いのが 特徴です。しかし逆を言えば、みんなが持ってい る色にほぼ近く、変わりネタが少ないのも事実。 どこか似た感じに抵抗のある人は、白生地を選ん 好きな色に染める事がおすすめです。
 伊と錦では、創業当時から白生地が大好きで、 常時数種類の白生地をそろえています。その特徴 も様々ありますので、一度ご覧になって触って 頂きたいと思います。

地紋(生地の段階で柄が織り込まれている)の 入ったものや、入っていないもの、夏の絽の生地 や紬の白生地など。お客様のお考えの場面に合わせ て、白生地を選定します。その中には着心地であ ったり、肌触りであったり、生地の特徴もお伝え します。

白生地を選んだら、次はお顔映りの良い地色の 選定です。お客様のお好みの色、すでにお持ちの ものやお顔が明るく見える色など総合してお選び 頂けます。見本の色がたくさんありますので、 いろいろお試しください。

一点一点を染めますので、いろんな色を選べます。

 もし色見本のなかにお好きな色が見つからな かったら、どうしましょう?その場合、当店の 例えば訪問着や付け下げ、小紋といった現品の 地色から選んで頂くことも可能です。あともう 一つの方法は、少しお客様のご協力が必要にな りますが、ご指定の色で染まった「生地」を探 して頂けたら、その色で染める事もできます。 その際いくつか注意点があります。それは、 「染まった色の想像ができるか」ということ です。よくお家を建てたり、リフォームする 時に、壁紙の色やカーテンの色を選ぶことが あると思います.その時の色見本はどれくらい の大きさでしょう?現品で選ぶことができる場 合は間違いないと思いますが、たいていは小さなチップのような大きさの見本で選びませんか? それが壁のような大きな面積になった場合、想像と違ってたなんてこともしばしば。 なかなか想像力を働かせないといけません。
着物もこれと同じことが言えます。着物の色が 占める面積は、色無地に限って言えば、着姿の 約8割を占めると思います。ここはなるべく 大きな見本をさがしてお顔映りをみれたら最高 なのですが。

生地以外のものは難しい。例えば「木」や「画像」など

それと先ほど「生地」と申しあげましたのは、 生地の色でないと、再現性が難しいということ です。
例えば、陶器にある「色」。これはとて も難しいです。加工に送ることも難しいですが、 生地に染めたとき、出来上がってくる色のイメー ジが違うニュアンスで出来上がってきます。 折角染めてもらったのに、「こんなはずじゃなか った」の確率が大きくあがります。

同じ「生地」でも、先織り(生地を染めたもの ではなく、糸を染めて織ったもの)も難しく なります。実は先染めの生地は、一色に見えて も縦糸と緯糸の色が違うものが組み合わさって 全体の色の雰囲気として出ているものが多くあ ります。一色で染めたものに比べると、複雑さ が違うのです。例えば帯の地色なんかがこの よい例です。無地に見えてもよく見ると、違う 色糸の組み合わせになってることがほとんど です。先ほどの陶器の色に比べれば、まだ良い かもしれませんが、あまり色見本としてはおす すめではありません。
 逆に、帯揚げやスカーフ、ハンカチなど、 生地を染めてあるものは色見本としてお使い いただけます。例えば染めた生地を手提げに 加工してあるものなどは、色見本としてご 利用いただけます。いずれにしても、色無地は 無地の色が占める 面積が広いので、お顔もとに当ててみて雰囲気 がよくわかる大きさのものがおすすめですよ。

帯揚げの色や半衿、染めてある「風呂敷」などは大丈夫!
もしお気に入りの色がありましたらお持ちください!

地図

お車でお越しの場合
ケンタッキーから細い一方通行を 進んで突き当たりの右側が店舗に なります。少し手前に店舗駐車場 もあります。分からない場合は お電話にてご連絡ください。

〒755-0015 山口県宇部市笹山町1-2-7 伊と錦
電話 0836-34-2450 fax 0836-34-2480
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